カラダの変化とともに睡眠にも変化が現れています。
眠りの浅い感覚や夜中に何度も目が覚める、トイレに行きたくなるなど睡眠に関する悩みが増えている方が多いと感じています。
実際に当ジムの会員様の中にも睡眠の悩みを持ち相談されることが多くあります。
その声に応えるため睡眠について紹介していこうと思います。
・加齢現象により30代後半から睡眠の質は低下する
・睡眠が浅くなり睡眠の分断化が進み「中途覚醒」が増える
柳沢正史氏(筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構)は「健常な加齢現象で過剰に気にする必要はありません。連続した深い睡眠を脳が要求しなくなっている」と原因について語っています。
過剰に心配することで逆に睡眠の質を下げてしまい不眠症になることの方が問題になると指摘しています。
ただし、30代で夜中に3〜4回も中途覚醒する場合は注意の必要がます。
睡眠時無呼吸症候群の初期兆候の可能性を疑われるからです。
無呼吸症候群では交感神経がどうしても優位になり、膀胱に貯めることのできる尿の量が減るため覚醒することが増えると言われています。
睡眠のタイプは「クロノタイプ」と呼ばれ、朝型なのか夜型なのかの違いがあります。
クロノタイプは、遺伝子の組み合わせで決まる(2019年イギリスの大学が遺伝情報について研究した結果、睡眠時間の長さは関係がないと結論が出ました)だけでなく、年齢で変化すると考えられています。
睡眠のタイプをどのように予測しているのか? それは睡眠時間帯からクロノタイプの傾向を予測しています。
・睡眠時間帯が平均よりも早寝早起きの場合は朝型タイプ
・睡眠時間帯が平均よりも遅寝遅起きの場合は夜型タイプ
多くの場合は朝型と夜型の間にある“中間型”タイプの方が多いと言われています。
また、自分のクロノタイプを知る方法としてMEQ(朝型夜型質問紙)がwebで公開されました。
約20項目の質問に回答すると朝型、夜型、中間型などの判定をしてくれるテストです。
世界の研究者から支持を得る信頼性の高いテストと言われています。(2021年の記事より参照)
◆参考サイト
セイコークロノタイプ診断
https://www.seiko.co.jp/csr/stda/chronotype/
※セイコーウォッチ株式会社 webサイト クロノタイプ診断結果より引用
睡眠のタイプには、年齢とともに変化する生活スタイルと自分の睡眠時間帯が影響を与えていると考えています。
自身に適した睡眠のタイプ(時間帯)に合わせたライフスタイルを意識することが睡眠の悩みを軽減・解消する方法の一つになる可能性があると考えられます。
睡眠は、体内時計の考えから、ホルモン分泌、体温調節など、体のさまざまな機能を正常に調整するためのリセット方法の一つでもあると考えられます。睡眠障害、自律神経の乱れ、消化不良、疲労感、生活習慣病のリスクの増加など、さまざまな健康問題を引き起こす可能性があるため睡眠の悩みは生活習慣と健康問題に直結する可能性が高いため、睡眠のタイプを知ることは改善の第一歩になると考えています。
・Newton別冊 「40代からの人体の取扱説明書」
・セイコーウォッチ株式会社 webサイト クロノタイプ診断