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未分類 2026.06.24

#083 健康的なカラダをつくるための減量の「トリセツ」【後編】

3.脳を騙す?「エンプティーカロリー」に要注意!

減量を阻む最大の敵、それが「エンプティーカロリー(栄養素が空っぽのカロリー)」です。

なぜエンプティーカロリーは過食を招くのか?

①脳が満足しないというリスク

お菓子、清涼飲料水、アルコール、揚げ物などのエンプティーフードは、カロリーは非常に高いものの、カラダに必要なビタミン、ミネラル、タンパク質などの栄養素がほとんど含まれていません。

②過食のループに陥るリスク

お腹はいっぱいになっても、細胞が栄養飢餓状態にあるため、脳は「栄養が足りない。もっと食べたい。」と指令を出し続けます。その結果、満足感が得られず、際限なく食べ続けてしまう悪循環に陥るのです。

5大栄養素(PFCV)を偏りなく摂取すると、少ないカロリーでも脳が「栄養が満たされた。」と判断し、自然と食欲が落ち着きます。

4.1日に必要な栄養素の量を知る「手ばかり」テクニック

毎回の食事において計量器で食材の重さを測るのは大変です。そこで推奨するのが、自分の「手」を基準にする「手ばかり」というテクニックです。

栄養素1日の目標量(減量期目安)「手ばかり」でのイメージ具体的な食材の目安
糖質(C)1食 40〜50g (200〜250kcal)握り拳 1個弱 (または片手のひらカップ1個)玄米茶碗1杯(120〜150g)、おにぎり1個、蕎麦1玉、食パン1枚(6枚切り)
タンパク質 (P)1食 20g〜 (1日:体重×身体活動レベル)片手のひら 1枚分 (厚み・大きさも手のひら基準)鶏むね肉(皮なし)100g、鮭の切り身1切れ、マグロ赤身100g、納豆1パック+豆腐1/2丁
脂質 (F)1日の目標量:20%未満親指の第一関節分調理用オリーブ油・ごま油(小さじ1〜2)、アボカド1/2個、ミックスナッツ片手1カップ
野菜 (V)1日 350g以上生なら両手いっぱいに3杯(加熱後は片手に3杯)緑黄色野菜120g(トマト、ブロッコリーなど)+淡色野菜230g(キャベツ、玉ねぎなど)
果物 (V)1日 200g握り拳 1個分りんご1/2個、キウイ1.5個、バナナ1〜2本、みかん2個、いちご12〜15個

5. 今日から始める食事の構成ルール

1日3食、具体的に何をどのように選べばよいか、実践的な構成ルールを提案します。

[朝食:スイッチON] ───► [昼食:活動の燃料] ───► [補食:隙間を埋める] ───► [夕食:リカバリー]

朝食:カラダと脳を目覚めさせ、アナボリックに導く

1日の代謝のスイッチを入れる最も重要な食事です。

  • カラダをつくる(タンパク質): 1品目以上摂取

   : ゆで卵1個 + 納豆1パック(手軽に用意できるもの)

  • エネルギーになる(糖質・脂質): 1品摂取

   : 玄米ごはん(または大麦ブレンド米) + エゴマ油やアマニ油をサラダに小さじ1

  • カラダを整える(ビタミン・ミネラル): 3品目以上

   : カットサラダ、わかめとキノコの味噌汁、牛乳(または無調整豆乳)

※どうしても時間がなく野菜が摂れない場合は、無添加・砂糖不使用の100%野菜ジュースやスムージー(200mlまで)で代用可能としてまずは食材選びの意識を変える習慣化をつくりにチャレンジしましょう。

昼食:午後の活動に向けた、クリーンなエネルギー補給

外食やコンビニを利用する際も、脂質の調理方法(「揚げる」より「茹でる・蒸す・焼く」)に注意します。

  • カラダをつくる(タンパク質): 1品目以上摂取。

  : 焼き魚(サバやホッケなど)または鶏むね肉のソテー

  • エネルギーになる(糖質・脂質): 1品摂取。

  : 雑穀米ごはん、または十割蕎麦1玉

  • カラダを整える(ビタミン・ミネラル): 3品目以上。

  : おひたし、ひじき煮などの和小鉢(コンビニの惣菜でもOK)、キノコ入りスープ

補食(間食):筋のカタボリックを防ぐためのスマートな分食

夕食までの時間が空きすぎる(4時間以上)場合や、運動を行う日は、適切な補食を挟むことで夕食の過食と筋肉の分解を防ぎます。

おすすめの補食

  • ゆで卵
  • サラダチキン(皮なし)
  • プロテイン(1杯でタンパク質約20g)
  • 果物(バナナ、キウイなど)
  • スポーツ栄養スナック(低糖質・高タンパクなもの)
  • ※就寝前の3〜4時間前には消化を終えられるよう、夕方の補食が非常に有効です。

夜間は活動量が低下するため、使われなかった糖質は脂肪として蓄積されやすくなります。

  • カラダをつくる(タンパク質): 1品目以上摂取。

  : タラやサケなどの白身魚(缶詰も可)、豆腐

  • エネルギーになる(糖質): 「必要がなければ必要以上摂らない」を基本とし、摂る場合も穀類の代わりにサツマイモなどの芋類を少量にすして置き換えたり、植物性油脂(ごまなど)を少量に抑えるなど工夫も必要です。
  • カラダを整える(ビタミン・ミネラル): 3品目以上。

  : 温野菜サラダ(温めることでボリュームを減らし消化を良くする)、きのこ汁、プレーンヨーグルト(腸内環境の回復)

  • 注意: ピザ、クリームパン、ジャムパンなどの高脂質・高糖質なパン、深夜の過食はN Gです。

減量は我慢の競争ではなく、「自分のカラダを愛し、より良い栄養で満たすためのセルフケア」です。

今日からキッチンスケールを一度置いて、自分の「手のひら」を見つめてみてください。

食卓に、カラダをつくるタンパク質はあるか、カラダを整える色鮮やかな野菜はあるか。そのシンプルな確認の積み重ねが、1ヶ月後、3ヶ月後のあなたのカラダを劇的に変えていきます。

サプリメントという近道に頼らず、本物の食品から得られるエネルギーで、健康的で力強いカラダを手に入れるように継続していきましょう。

あなたが理想のカラダを手に入れるためのヒントになれば幸いです。

要約

  • 基本方針: 1日3食+α、1食あたり500〜600kcalを目安にしてサプリメントに頼らず「食事の質(主食+主菜+副菜)」を高めることが健康的な減量の近道です。
  • PFCVバランス: タンパク質(P)、脂質(F)、糖質(C)、ビタミン・ミネラル・食物繊維(V)を適切なバランスで摂取し、特に1食あたり20g以上のタンパク質を確保することで筋肉の分解(カタボリック)を防ぎます。
  • エンプティーカロリーを選ばない: 菓子類やアルコールなどの栄養素がない高カロリー食品を避け、5大栄養素を満たして「脳の満足感」を得ることで過食を防止します。
  • 手ばかりの活用: 握り拳や手のひらを使った「手ばかり」で、計量器や管理アプリがなくても1回に食べるべき糖質やタンパク質の量を簡単に可視化できます。
  • 実践的な3食構成: 朝・昼はエネルギーと栄養をしっかり補給し、夜は活動量に合わせて糖質をコントロールする食事モデルを紹介します。

出典・参照文献

  1. 厚生労働省: 「日本人の食事摂取基準(2025年版)」- たんぱく質・脂質・炭水化物の目標量、推奨量基準
  2. 厚生労働省: 「健康日本21(第3次)」- 野菜・果物・食物繊維の1日あたり目標摂取量
  3. 文部科学省: 「日本食品標準成分表(八訂)2023年」- 各種食材の栄養素・たんぱく質含有量データ
  4. 農林水産省: 「食事バランスガイド(手ばかりの目安)」- 料理区分とサービング数の簡易計測法
  5. 日本糖尿病学会: 「糖尿病治療ガイド/糖尿病食品交換表 第7版」- 果物等の炭水化物・エネルギー単位目安
  6. 『Tarzan: 「食べるべき量を可視化。健康的に痩せるための『手ばかり』」 (2023.01.01)

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