パフォーマンスの基礎となる身体は運動と栄養と休養の相乗効果によってつくりあげられています。
毎日の積み重ねが基礎となる身体には大切です。
「これだけ食べれば〇〇が変わる」ということや、「短期間〇〇達成」という急激な変化はなく、
徐々に身体が適応されて変化が現れ、それに伴った運動効果が現れることがパフォーマンスに繋がります。
パフォーマンスに繋げるためにも身体のコンディションを整える、維持することは必要不可欠です。
季節の変わり目には、室内や屋外の寒暖差、大気の変化により体調を崩すことが多いことが知られています。
近年の予測できない異常な暑さも同様に体調を崩しやすい原因の一つと言えるのではないでしょうか。
コンディションを整える上で注意すべき点は、栄養素の吸収を妨げて脱水を引き起こす腸内環境の悪化です。
脂の多い食事生活や過度な飲酒、イベント参加や季節、環境の変化による暴飲暴食など食生活の変化が腸内環境を悪化させる原因として考えられます。
下痢を起こした際には、腸内での栄養素の吸収が妨げられるとともに脱水状態に陥いる可能性が高まるため注意が必要になります。
胃腸の負担を軽減するためには、食物繊維は根菜類、きのこ類などの消化に時間がかかるものを控え、火を通した野菜や芋類を選択するように意識します。
また、香辛料や塩分を多く使った胃腸への刺激の強い料理をこと控えることが大切です。
暑い季節には、香辛料などを適切な量で上手に利用して食欲を保ち栄養吸収することもできます。
自身のカラダの調子に合わせた食事への意識、カラダへのおもいやりや心遣いが大切です。
コンディションを整えるためには、腸内環境を整えることと生活リズムを整えることがポイントでした。
整えたコンディションを維持するには、風邪の予防や脱水症状などの体調を崩す原因について理解してこくことも大切なポイントです。
ミネラルとは、身体を作る元素のうち酸素、炭素、水素、窒素を除いた元素のことです。
人の身体には、16種類の必要なミネラルが存在します。
カルシウム、リン、カリウム、硫黄、ナトリウム、塩素、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、ヨウ素、セレン、マンガン、モリブデン、クロム、コバルトです。
ミネラルは糖質やタンパク質のようなエネルギー源にはなれませんが、体内では作ることができない栄養素です。
食事から必要な量を摂取します。
多くのミネラルは、通常の食事から十分に摂取することができますが、鉄やカルシウムなど中には不足しやすい栄養素があるため注意が必要です。
腸内細菌には、身体に良い影響を与える善玉菌と悪影響を与える悪玉菌、さらにとちらでもない日和見菌に大別されます。
腸内細菌が多様性を保ちバランスよく生息していることで腸内環境は整っています。
身体的、精神的に強いストレスを受けると、腸内細菌のうち消化・吸収を助けたり、免疫力を高める善玉菌が減ります。
腸内環境を維持するためにも善玉菌を守り、腸内細菌のバランスを保つ食事を意識することがポイントです。
極端な高タンパク質、高脂質の食事は、腸内細菌の多様性を乱し炎症を引き起こす可能性が高いため注意が必要です。
コンディディションを維持するためには抗酸化ビタミンや食物繊維などバランスの良い食事を意識することが大切です。
十分なエネルギーを満たすことが大切です。
エネルギーが不足すると身体機能全般に支障をきたすため、1日に必要な糖質とたんぱく質を過不足なく摂ることを意識する。
胃腸の調子を整えることが大切です。
胃腸の調子が崩れると食事を取っても栄養素が吸収されにくくなる慣れない環境や精神的ストレスの緩和に十分に気をつける。
免疫力を高める
・睡眠、保温、抗酸化ビタミン(A・C・E)を摂る
・ウイルス細菌による体調不良、風邪、下痢など目的の練習トレーニングが行えない数多くの色鮮やかな食材を食べ栄養バランスを整える
・ナツメ社 著者:清野準・塚本咲翔 「パフォーマンスを高めるためのアスリートの栄養学」
・Newton別冊『食と栄養の大百科』