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未分類 2025.11.06

#067 前向きに年齢を重ねるために知っておきたいお話(その3:移動機能の低下)

「骨と筋肉の衰えは健康寿命を脅かす」という言葉について調べてみたくなり今回の投稿内容となりました。

健康寿命を保ためには、骨や筋肉が老化して動きに支障が出る「ロコモティブシンドローム」にならないことが重要です。

平均寿命は延伸していますが、足腰や膝の寿命は延伸していないと考えられています。

ロコモティブシンドロームとは

運動器の障害(骨折転倒、関節疾患、脊髄損傷など)や、衰えによって、移動機能の低下、歩行困難など要介護になるリスクが高まる状態のことです。

一言で言えば、運動器機能不全を表します。日本整形外科学会が2007年に提唱した呼称で公式サイトが作成され予防啓発を行っています。

人間が立つ、歩く、作業するといった、広い意味での運動のために必要な身体の仕組み全体を運動器といいます。

運動器は骨・関節・筋肉・神経などで成り立っていますが、これらの組織の障害によって立ったり歩いたりするための身体能力(移動機能)が低下した状態が、ロコモティブシンドロームなのです。

進行すると、将来介護が必要になるリスクが高くなります。

要支援、要介護になる原因のトップは転倒、骨折や関節の病気など運動器の故障であることはあまり知られていません。

運動器とは

骨、筋肉、関節の他、脊髄や神経が連携して身体を動かす仕組みのことを言います。

特に意識をしなくても、何気なく身体を動かすことができていますが、それは運動器の各パーツの働きが連動性をもっているからです。

それはどれか1つが悪くても、身体は正しく動かないということを意味します。

運動習慣との関係性

運動器は、日常生活で身体を動かして負荷をかけることで維持されています。

そのため、ロコモティブシンドロームを防ぐには、若い頃から適度に運動をする習慣をつけることが大切です。

特に首都圏では、移動手段も便利となり、仕事の仕方も在宅勤務が定着している現代社会だからこそ、運動器を大事に使い続ける時間をもつことが必要不可欠だと考えています。

運動習慣は、体力に大きな影響を及ぼしているという結果がスポーツ庁の調査からわかります。

どの年齢においても運動・スポーツの実施頻度が高い人ほど体力テストの点数は高く、ほぼ毎日運動する50歳の人は、運動習慣のない30歳の人より体力が高いことが調査から分かりました。

老化現象は加齢によるものだけではなく、働き方や社会の変化が影響しているといえるのではなでしょうか。

ロコモティブシンドロームの可能性

①ロコチェック

日本整形外科学会等により作成されたチェック方法をご紹介します。

チェック項目は全て骨や筋肉、関越などが衰えているサインとして確認できます。

一つでも当てはまればロコモティブシンドロームの可能性があるとされています。

該当項目があった場合は、専門の医師を受診したり、運動指導者へ相談されると良いと考えます。

運動を始める際には健康状態のチェックや怪我のリスクを十分に考慮された方法から始めることをおすすめいたします。

チェック項目

1. 片足立ちで靴下が履けない

2. 家の中でつまずいたり、滑ったりする

3. 階段を上がるのに手すりが必要である

4. 家のやや負荷のかかる動作が困難である(掃除機の使用や布団の上げ下ろしなど)

5. 2キログラム程度(1リットルの飲料水2個程度)の買い物をして持ち帰るのが困難である

6.15分くらい続けて歩くことができない

7.横断歩道を青信号で渡りきれない

また、チェック項目の7にあるように横断歩道の横断や踏切の横断などが困難な移動機能の低下は、事故に繋がるため社会問題となっています。

②ロコモ度テスト

自覚症状がなくても3つのテストでロコモの進行度をチェックできます。

日本整形外科学会が作成した「ロコモ度テスト」を用います。

テスト1. 立ち上がりテスト

片脚または両脚でどれくらいの高さの台から立ち上がれるかを測ります。

テスト2. 2ステップテスト

できるだけ大股で2歩歩いた距離を測ります。

テスト3. ロコモ25テスト

運動器の不調に関する25の質問に答えます。

上記3つのテストの結果により、j下記の状態に判定されます。

ロコモでない状態

ロコモ度1:ロコモが始まっている

ロコモ度2:ロコモが進行している

ロコモ度3:ロコモがさらに進行して社会参加に支障をきたしている※

※ロコモ度3は「運動器が原因の身体的フレイル」に相当します。

ロコモティブシンドロームを進行させない対策とは?

ロコモティブシンドロームの要因は、運動器の疾患、能力の低下や衰え、痛みなど様々あると言われています。

これらの要因が繋がり、合わさることでロコモティブシンドロームとなり、進行すると社会参加や日常の生活活動が制限されます。

最終的には、要介護状態に至ってしまいます。ロコモティブシンドロームと判定された場合、原因は何かを見極め、状態に合わせて適切に対処することが必要とされています。

また、高齢者において要介護状態の一歩手前でフレイルの回避、予防も重要です。

対処法には病気の予防、病気に対する薬物や手術による治療、運動器の能力の衰えに対する筋力やバランス感覚のトレーニング、痛みや痺れに対する治療、食事面では栄養不足や栄養過多の改善などがあります。

生活習慣病の予防やその治療を合わせて行うことも大切です。

ロコモティブシンドロームは、回復可能なのが最大の特徴とされています。

しっかりと対処すれば、不安や不自由なく歩けるようなり健康寿命の延伸にも繋がります。

筋力をつければ大丈夫!筋力トレーニングだけすれば“健康”でいられるというわけでないと考えてります。

一人一人に合っている適切な対策を、十分に分析し改善策を立てることが必要不可欠です。

『筋力トレーニング=健康』のイメージだけは避けましょう。

健康といえるために十分に理解できる情報を獲得しましょう!

「人生を歩き続けましょう」という強いメッセージを日本整形外科学会 ロコモティブシンドローム予防啓発から伝わってきます。

◆参照/引用

・Newton別冊 「70歳の取り扱い説明書」

・日本整形外科学会 ロコモティブシンドローム予防啓発公式サイト

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